現代病であるうつ病【早期に治療すれば症状は和らぎます】

ウーマン

環境の変化がもたらすもの

カウンセリング治療

昇進でうつになることも

うつ病には様々な原因がありますが、そのうちのひとつに環境の変化によるものがあります。自分を取り巻く環境がある日を境に一転すると、それは人間の精神面に大なり小なり何らかの影響を及ぼすと考えられているからです。その変化がもたらすものはプラスのものとマイナスのものがあるのですが、ここで重要なのは良いと思われる環境の変化が必ずしも精神面にプラスの影響を与えるとは限らないという点です。具体的には次のような例があります。長年真面目に仕事に取り組んできた男性が、やっとのことで念願の部長昇進を果たしたものの、そのあたりから考えこんだりふさぎこんでしまう事が増えたというケースです。昇進前までは仕事が大好きで生き生きとしていたにもかかわらず、部長昇進後は公私ともに精彩を欠くようになったこの男性は、あきらかにうつ病を発症しているのです。そもそも昇進は給料や社会的地位もあがるため、一般のサラリーマンなら喜ばしい事のはずです。しかしこの男性に限ってはそうではありませんでした。いわゆる「昇進うつ病」と呼ばれるものです。昇進という世間的には喜ぶべき出来事が、この男性には心の負担を大きくする環境の変化であったという事です。

ストレスの感じ方は様々

現代人は日常の中で何かしらのストレスを感じているものですが、何をどの程度ストレスと感じるかはひとりひとり大きく異なります。ある人にとっては歯牙にもかけぬ事柄であったとしても、別の人にとっては人格や自身の人生をも引き合いに出すほどの強いストレスとなり得る事さえあります。うつ病の原因のひとつがストレスであることは広く知れ渡っていますが、そのストレスそのものが掴みどころのない代物であるという点が非常に厄介でもあります。昇進うつ病の場合は、社会的地位の向上と共に責任もまた重くなります。たしかに、多くの部下を指揮する中間管理職という立場はそれだけ精神的なプレッシャーを与えるものかもしれません。さらには昇進に伴って職場の人間関係にも変化が生じることも一因と言えるでしょう。それらひとつひとつは小さな環境の変化であったとしても、日を追うごとに僅かなストレスが心の中に蓄積される事でとてつもなく大きな精神的負担となってしまい、ついにはうつ病を発症してしまうのです。責任感が強いのは美徳ではありますが、「部長として役割をしっかり果たさなければならない」とあまりにも気負い過ぎるのは良くありません。少し肩の力を抜いて、休憩時間にお茶やコーヒーを味わう程度の心のゆとりは絶対に必要です。