現代病であるうつ病【早期に治療すれば症状は和らぎます】

ウーマン

穏やかな気持ちが大切です

2人の医師

気付きにくい症状です

毎日を明るく、ストレスの掛からない生活を過ごしていると程よく息抜きもでき、睡眠をとることで次の日にはまた頑張ろうと意欲を充電することができます。生活環境が乱れたり、人付き合いや経済的事情、高齢になった時の体調不良などから不安が広がり、精神的にふさぎ込んでしまうと、脳内では感情をコントロールできずに自己表現が乏しくなり、うつ病に至るケースがあります。初期には自分で気が付かないほどの倦怠感がありますが、進行するにつれて思考力が低下したり、簡単なことをすぐ間違えるようなミスが増えていきます。一生懸命やっているのに思うようにいかず自分を責めたり、無理をすることで更に精神的不安が増加し、悪化していきます。うつ病は気分障害とも呼ばれ、常時抑うつ状態になる単極性障害だけでなく、通常は普通でも自分にとって耐えがたい環境になるとパニックを引き起こすパニック障害があります。また、朝から昼にかけては元気でも夕方から夜にかけて不安が募り、うつ症状を引き起こす社会不安障害があります。これらは普段はうつ病とは思えないほど症状が安定していますが、大きな不安感が生まれるとイライラしたり攻撃的になるなど、気分が不安定になります。

睡眠と治療が必要です

パニック障害や社会不安障害は非定型うつ病と呼ばれ、単極性障害と同様、病気になりやすい性格があります。いつも他人の顔色を窺い、他人の言葉に敏感に反応したり、身体的に疲れやすくデリケートな性格が当てはまるといえます。楽しいことをしていると気分は向上しますが、すぐに落ち込んでしまい、他人から見ると素行にムラを感じる時があります。躁うつ病ほど極端に感情の波があるわけではありませんが、気分を安定させるために精神安定薬や抗うつ薬を使用して治療を行います。また、慢性的な睡眠障害を引き起こしている場合が多く、睡眠薬と併用しながら治療に当たります。睡眠薬は成分によって6時間ほどの効果が持続するものや半日から数日効果が続く物もあり、うつ病の程度によって処方されます。睡眠薬はうつ病を回復させるためではなく、治療を効率的に進めるために不安を取り除き、しっかり眠って体調を整えます。抗うつ薬は滞った感情を調整する働きを補助してくれます。体質により消化器系の不具合を生じる事がありますが、数週間するとうつ病の効果が現れてきて徐々に回復していきます。治療は長期間となるため、途中であきらめることなく実践していきましょう。